モノクローナル抗体療法1
モノクローナル抗体療法は、PNHの溶血とそれによる悪影響に対処するための、初めて承認された唯一の薬物療法です。モノクローナル抗体療法は、他の病態の治療に行われる場合がありますが、PNHと関連した症状の進展や死亡の主たる原因となる溶血(赤血球の破壊)を軽減します。この治療法では、防御蛋白を欠いた赤血球が体の防御系(補体)に攻撃されることを阻止することにより、溶血を軽減します。このようにして、息切れ、嚥下困難(食物などを飲み込むことが困難になる)、腹痛、疲れ(疲労)などのよくみられる症状を和らげ、解消します。また、度重なる輸血の必要性を減らし、血栓症や臓器障害など、生命を脅かす合併症の発症リスクを軽減します。
副作用は一般に軽度ですが、高頻度のものとしては頭痛、鼻汁、背痛、吐き気、疲労があります。どんな薬にも副作用を起こす可能性がありますが、治療による全体的な効果のほうが薬による悪影響を上回るという判断により、この薬が処方されると考えてください。
