慢性溶血は、PNH患者さんにおける病態の進行と死亡の主たる原因です1。
慢性溶血は、PNH患者さんにおける病態の進行と死亡の主たる原因となり、血栓症のほか、脳、肝、消化器系、腎および肺を含む臓器障害または臓器不全を引き起こすなど全身を脅かします。症状や重症度は患者間で大きく異なりますが、すべての患者さんで、溶血は進行性かつ破壊性であるという共通点があります。しかしながら、溶血はとらえにくく、その進行は予測不能であり、突然発現し、急激に病態を進行させることもあります1。
慢性溶血時に放出される過剰な遊離ヘモグロビンは、血小板機能の正常な発現に重要な血漿中の一酸化窒素(NO)を枯渇させます。NOは、凝固カスケードにおける血小板の粘着・凝集や調節分子に対し抑制的に調節すると考えられており、NOが減少すると血小板は活性化され、血液凝固が起こると考えられます。遊離ヘモグロビンによるNOの慢性的消費は、PNHの血栓症イベント発生に関与します。NO欠乏と関連していると思われるその他の症状には、腹痛、嚥下障害、勃起不全および肺高血圧症があります2-6。
血栓症および腎不全はPNHの二大死亡原因です。実際に、静脈血栓症または動脈血栓症はPNH関連死の約40%~67%を占めます7。他方、PNH患者さんにおける腎機能不全の有病率は健常人の5倍にも上ります8,9。
PNH患者さんは、日常生活に支障を来たすほどの腹痛、疲労および呼吸困難など、深刻なQOLの低下を経験します。QOL低下に関連した症状は初発症状であることが多いのですが、多くの場合見落とされがちです。考えられるすべての症状および診断マーカーの有無について、直接患者さんに尋ねてみることが大切です10。

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溶血は慢性に持続するほか、急激で劇的な溶血発作をきたすことがあり、重大な結果を招きます。
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自覚症状が見られなくても、溶血は進行性かつ破壊的です。
PNHの溶血抑制に有効性の高い治療オプションがあるなら、適切な患者さんに必要な検査を行うことの意義はいっそう大きなものとなります。
